スパイダー・シティ
ネタバレなし感想
ルイジアナ州で発生した地震により巣穴を奪われた巨大グモたちが、地上に出て人々を襲い始めた!ツアー会社で働きながら、お気楽な生活を続けていたポール。ポールはバスツアーのガイド中に巨大グモに遭遇する。(C) Aed Arachnoquake, LLC . 2012
巨大クモが出てくるスパイダーパニック映画。馬鹿映画。
何故か一ジャンルとしてあるスパイダー・パニック映画なわけだけど、期待を裏切らず「ハリウッドのバカっぽい映画」をやってる。その割には全体としてダメな点が少なくて、結構楽しめる。
もちろんCGはショボいし、取ってつけたような設定が突然出てくるし、バカとしか言いようがない、ショボいB級映画。そんなアホ映画を楽しみたいな、という人におすすめ。
あとターミネーター2のエドワード・ファーロングがチョイ役で出てくる。
ネタバレあり感想
原題は「ARACHNOQUAKE」で「Arachno」は蜘蛛、「Quake」は揺れ/振動。直訳するなら「蜘蛛震」という感じだろうか。
全体的に予算がなくておバカな映画なのに、割りと真面目に作ってある風な所が良い。展開もダレず、お話としてもまとまってる。BGMの入れ方が良くて、音楽で乗り切ってる感ある。
ツッコミどころは数え切れないほどあるけど、それも含めて魅力だろうか。
「スパイダークイーンを倒せばすべてのクモは死ぬ!」という、あまりにも取ってつけたような映画的設定も、ここまでアホ映画だと「そういう感じでしょうね!」としか思わない。でも、生物学の先生がちゃんと解剖してその理屈を説明している、みたいな所がキチンとしている。B級映画にしては丁寧な仕事だと思う。クモが火を噴く設定も石油会社が掘削してシェールガスが云々という理屈をちゃんとつけてる。悪いのは人類の環境破壊なんだ、みたいな雰囲気をちょっと出してみたりしてる。
いい加減なダメ男だった主人公が成長するみたいな取ってつけたようなストーリーの柱もちゃんとしてあって、偉いなぁと感心した。
最後は大爆発&ヒーローの生還というのも「ハリウッド映画だし当然そうだよね」みたいな感じでスッと受け入れられる。