クロッシング
ネタバレなし感想
『イコライザー』のアントワン・フークワ監督、『プリデスティネーション』のイーサン・ホーク主演の刑事サスペンス!定年目前のベテラン警官、貧困に苦しむ麻薬捜査官、仕事に息づまる潜入捜査官。全く接点の無かった3人が、ある殺人事件をきっかけに奇妙で危険な繋がりを見せ始める。
3人の警察官が善悪の縁をウロウロしながら仕事をして、その運命が交わる……という感じの警察映画。
3本のオムニバス映画に近くて「話が交わる」という感じではない。警察官のお話が独立していて、それぞれ面白い。リアルな警察官生活が描かれていて、アメリカの警察が抱える問題みたいなのが見えてくる。
全体として盛り上がりに欠け、淡々と進んでいく印象なので派手な警察物を期待していると面白くないかも。勧善懲悪でもなく後味もあまり良い映画じゃない。人物描写に優れた映画。
これと言って際立った見どころがないけど、アメリカの警察物が好きな人なら要チェック作品。
ネタバレあり感想
原題は「Brooklyn's Finest」で、意味は「ブルックリンの警官(達)」。邦題は三人のお話が交差するという意味だろう。でもそんなに交差しないよね?クソ邦題だと思う。
警察官が三者三様で、なおかつリアルなダメさを抱えていて良かった。サルは…本当にダメな奴だし警察やめて他の仕事にした方が良いと思うけど、悪い奴ではなく同情してしまう。アメリカは特にお金がないと厳しい国だし。
エディ(リチャード・ギア)は本当に残念な人物で、同情というより見ているだけで哀しみに包まれる。