宇宙人ポール
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SFオタク二人組がSFコンペの帰りにホンモノの宇宙人と出会ってしまうSFコメディー。ショーン・オブ・ザ・デッドなどでお馴染みのサイモン・ペグ&ニック・フロストのコンビ。
主人公2人もポール(宇宙人)も面白い。SFネタが色々出てくるので、SF映画ファンならまず楽しめるだろう。
元ネタは多すぎて列挙しきれないが「スタートレック/スター・ウォーズは普通に登場。E.Tネタやインディージョーンズ、Xファイル、タイタニック、未知との遭遇、エイリアン、ジョーズ、プレデター、MIB、トータル・リコール」などなど。
単にコメディーとして見ても十分面白いし、追手から逃げるお話なのでスリルもあって飽きない。でもやっぱSF映画を知ってると面白さ100倍くらいなので、SFファンにお勧め。
ネタバレあり感想
脚本もサイモン・ペッグとニック・フロストが担当しているらしい。サイモン・ペッグは多彩だよね。
電話でポールの助言を受けてるスピルバーグ監督、なんと本人らしい。豪華すぎる!
ロード・オブ・ウォー
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ニコラス・ケイジ主演の、実在の武器商人をモデルとした伝記風映画。世界中に武器を売りさばき、戦争を金に買えてきた男の生きざま、苦悩を描く。
映像、音楽、演技どれをとっても良い。
予告の雰囲気と全然違う感じがするのと、日本版の予告はBGMが酷すぎるので、予告編はあんまアテにしない方が良い(あるいは、英語版のトレイラーを見る)。
それより映画冒頭の映像がとても良いので、コレだけでも観て欲しい。
結構しっとりした感じの社会派映画。武器商人らしいラストで、見終わると武器とか戦争の事を色々考えされられる。
違法な武器商人として、上手いこと検問を突破したり、途上国の偉い人と交渉したり。武器商人としての人生描写が面白すぎて引き込まれる。
主人公は「売れるものを売る、俺は武器を売る才能があるから武器を売る」という感じで、ドライな感じな所が面白い。
ニコラス・ケイジに髪の毛がある!
ネタバレあり感想
オープニングの「弾丸の生産」があまりによく出来ていたので、そこだけ観ても満足。
タイトルの「Load of War」は「戦争の支配者」という事だから、まぁ武器商人の事だよね。
ラストで「アメリカ政府も買っていた」という事が分かるけど、これは「やっぱアメリカ政府は悪」みたいな事ではなく「アメリカ政府"も"買っていた」という感じで、世界の戦争事情の一つだと受け取った。映画の内容や流れ的にそういう感じなのでは。
日本のトレイラームービーではアメリカ国歌を流していたけど、映画の主題はそういう事じゃないでしょ と思った。BGMは英語版のトレイラーの方が良い。
最初は邦題を「アメリカン・ビジネス」にしようとしていて、監督から「アメリカ批判の映画ではない」とクレームが付いて流れたらしい。クソ邦題案件ギリギリ回避。配給会社は映画を観てから邦題つけろよ。観た上でわざとやってるなら最低。
ソラリス
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宇宙船のクルーが死んだりおかしくなったりしていて、不思議な事が起こるSF映画。恋愛映画?
哲学的なタイプのSF映画というほど難しい内容ではないし、SFホラーとかSFアクションでもない感じで、そういうのを期待しているとあんまり良くないかもしれない。話は面白いんだけど映画としてダルい。
あとどうでもいいけど字幕の表示が酷い。
ネタバレあり感想
とにかく見るのがダルい、という印象だった。こういうのは脚本とか設定の問題ではなく、映像全体をつくっている監督の能力的な問題だと思う。
ちょっと難しい設定やシチュエーションを説明するとなると、単にわかりやすく説明するだけでなく「飽きずに観続けさせる」が必要になる。映画監督にはこの能力が必要で、これが無いとダルい映画になりがち。
映画館で観ていればもう少し集中して観られたかもしれないが、寝てしまった可能性も否めない。
サウンド・オブ・サンダー
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タイムトラベルで起きた事故を戻そうとするチープなSFアクション。世界滅亡危機!みたいなの。
セットもCGもドラマレベルでチープだし、話も設定もツッコミどころだらけだし、それでいて特別見どころもないという残念な映画。昭和時代のSFを思わせる出来栄え。ただ真面目に作ってあるしストーリー展開も割りとスピーディーなため暇つぶしに見ても悪くないかもしれない。
タイムパラドックス系のSFではなく、金曜ロードショーのB級SFアクション映画。
ネタバレあり感想
タイムトラベルの影響が衝撃波みたいになって来るというのがビジュアル的でちょっと面白いような気もするけど、似たようなのを他でも見た覚えがある。
タイムトラベルでものすごい影響が出る可能性あるのに、管理が雑すぎるというのが設定的に既に厳しい気がするけど、現実でもそういう事はあるのであり得るかもしれない。
影響が段階的に現代に出てくる、というのもちょっと無理がある設定な気がするけど、タイムトラベル自体が未知の技術なのでありえないとは言い切れない。でも、結局観てる人が違和感覚えたらダメよね。
NEXT -ネクスト-
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2分先が見える男が恋人を助けようとするB級アクション映画。ニコラス・ケイジの無駄遣い。
2分まで先が見えるという設定や、それをビジュアル的に表現したところとか、ニコラス・ケイジとか面白い所は結構あるんだけど、設定が全体的に雑でストーリーも雑なので概ね台無しになってる。ニコラス・ケイジを鑑賞するための映画。SF的なモノを求めて見ると肩透かしに合う。
アクション映画としてならまぁギリギリセーフだろうか。
ネタバレあり感想
なんとニコラス・ケイジがプロデューサーも兼任しているらしい。
2分先が見える主人公の表現として分身みたいなのを出して見せたのは面白かった。
原題は「NEXT」なので、邦題はカタカナを足してあるだけなんだけど、このカタカナ要るぅ?っていつも思う。こういうタイプの邦題の付け方あるよね。ネクストの意味が分かる人はNEXTも読めるのでは。