映画ノ壺

クリミナル 2人の記憶を持つ男

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CIAロンドン支局のエージェント、ビルが重大な極秘任務の最中に死亡した。彼は米軍の核ミサイルさえも遠隔操作可能な恐るべきプログラムを開発した謎のハッカー、ダッチマンの居場所を知る唯一の人物だった。

記憶の移植を受けた死刑囚が主人公のスパイアクション映画。

記憶移植といいハッキングソフトといい荒唐無稽な感じなんだけど、まぁ勢いで乗り切ってる。割りと派手な映画。

常識知らずの極悪人の頭にCIAエージェントの記憶を移植したら、ちっとはマトモになるのでは?みたいなお話。

ケビン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズが主演。

キャストが豪華で映像も割りと派手、お話はちょい雑!そんな映画。

暇つぶしにどうぞ。

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原題は「CRIMINAL」で、意味は「犯罪者」。

CIAがポンコツすぎて酷い。CIAがもうちょっと優秀だったら事態収束してただろう。お話を回すアホの役割がCIAというのが残念すぎる。ハッキングで全米の兵器が自在に!というのは、何十年か前のハリウッド映画の感じでノスタルジック。

ラストは、ハッピーエンドっぽい雰囲気だけど「クソみたいな犯罪者がちょっと善意芽生えたからって無罪放免みたいな事でいいのか??」と思ってしまう。

人材としては「有能なCIAエージェントの記憶を持っていて、凶悪犯罪者のパワーが有る」という事でCIAエージェントにできれば有益という判断なのかもしれないけど……あのポンコツ局長の決断となると心配でしかない。


7BOX

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少年ビクトルは、通りかかった精肉店の店主から、100ドルを渡す代わりに7つの箱を運べと言われた。箱の中身は絶対に覗くなという店主の言葉を不審に思いながらも、ビクトルは大金欲しさから仕事を引き受ける。(c) 2013 maneglia schembori realizadoresv

荷運びの少年がヤバいブツを運ぶ事になってしまうパラグアイ映画。

ごちゃごちゃと物だらけな市場の中を、手押し車に荷物を載せながら駆け回る映画なんだけど、これがかなり面白い。

7つの箱を中心に人々が翻弄されて、どんどんおかしな事になっていく。視聴者は「神の視点」で見ているのでその過程が分かって、ハラハラドキドキしながら見守る事になる。

ストーリーの面白さもさる事ながら、パラグアイの日常描写っていうのも日本人からすると新鮮で面白い。

そう難しい話でもないので、気軽に観て欲しい。

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原題は「7 CAJAS」で、英語では「7 BOXES」となっている。複数形のSをわざわざ除去してあるのが邦題らしくて面白い。「Caja」はスペイン語で「箱」らしい。

事態を縺れさせた原因の「金と間違えて人体をバラして箱詰めしちゃった」というのが、面白すぎる。

ネルソンと仲間たちが金絡みだからといって過激すぎるでしょ、と思うところだけど犯罪者から「信頼」されている運び屋という事だから、元々ヤバい奴だったんだろう。

最後は世界中のテレビに映れてチョット嬉しい という、全体的に悲惨な事になってる割りに軽い感じで良かった。

パラグアイは南米の中央辺りにある国で公用語はスペイン語。比較的貧しい国で貧富の差が激しい。治安もあまり良くないみたい。

警察車両が軽トラみたいなので、荷台で人と死体を一緒に運んでるとか、観てて「おぉ、こんな国なんだ!?」という点が結構あった。


スパイダー・シティ

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ルイジアナ州で発生した地震により巣穴を奪われた巨大グモたちが、地上に出て人々を襲い始めた!ツアー会社で働きながら、お気楽な生活を続けていたポール。ポールはバスツアーのガイド中に巨大グモに遭遇する。(C) Aed Arachnoquake, LLC . 2012

巨大クモが出てくるスパイダーパニック映画。馬鹿映画。

何故か一ジャンルとしてあるスパイダー・パニック映画なわけだけど、期待を裏切らず「ハリウッドのバカっぽい映画」をやってる。その割には全体としてダメな点が少なくて、結構楽しめる。

もちろんCGはショボいし、取ってつけたような設定が突然出てくるし、バカとしか言いようがない、ショボいB級映画。そんなアホ映画を楽しみたいな、という人におすすめ。

あとターミネーター2のエドワード・ファーロングがチョイ役で出てくる。

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原題は「ARACHNOQUAKE」で「Arachno」は蜘蛛、「Quake」は揺れ/振動。直訳するなら「蜘蛛震」という感じだろうか。

全体的に予算がなくておバカな映画なのに、割りと真面目に作ってある風な所が良い。展開もダレず、お話としてもまとまってる。BGMの入れ方が良くて、音楽で乗り切ってる感ある。

ツッコミどころは数え切れないほどあるけど、それも含めて魅力だろうか。

「スパイダークイーンを倒せばすべてのクモは死ぬ!」という、あまりにも取ってつけたような映画的設定も、ここまでアホ映画だと「そういう感じでしょうね!」としか思わない。でも、生物学の先生がちゃんと解剖してその理屈を説明している、みたいな所がキチンとしている。B級映画にしては丁寧な仕事だと思う。クモが火を噴く設定も石油会社が掘削してシェールガスが云々という理屈をちゃんとつけてる。悪いのは人類の環境破壊なんだ、みたいな雰囲気をちょっと出してみたりしてる。

いい加減なダメ男だった主人公が成長するみたいな取ってつけたようなストーリーの柱もちゃんとしてあって、偉いなぁと感心した。

最後は大爆発&ヒーローの生還というのも「ハリウッド映画だし当然そうだよね」みたいな感じでスッと受け入れられる。


Street Kings

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「L.A.コンフィデンシャル」以来の衝撃、キアヌが挑むクライム・アクション最期に頼れるのは、魂か。弾丸か。

キアヌ・リーブス主演の警察映画。アクション映画。

ほいほい犯人を殺すアル中凄腕刑事の主人公が、かつての同僚を殺した犯人を追っていくというお話。

やっぱアメリカの警察は腐ってるな、という描写の多い内容。テンポよく進み話も面白い。ガンアクションも盛りだくさんで満足。

悪徳警官モノが好きな人、キアヌ・リーブスが好きでマトモな映画観たい人には特におすすめ。

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原題は「Street Kings」で邦題が「フェイク シティ ある男のルール」。Amazonビデオでは原題になっている。Kings と複数形になっている所がミソだろう。作中でワンダーが自分の事を「King」と称していたので、Kingの一人は彼だろう。

話の構造は別にそう特異でもなくて、コンビニ強盗の時点で真犯人はだいたい分かると思う。まぁフォレスト・ウィテカーという配役でも分かってしまうが……

最後は死んで終わりそうだなと思っていたら、以外にも無事だった上に隠蔽はワンダーだけの得意技ではなく、警察組織全体のものだったという感じで後味の悪い終わり方。

単純に汚職していたワンダーが悪いとか、アル中殺人刑事の主人公が悪いとか、そういう事ではないし、警察組織の隠蔽みたいなのも単純に悪いとは言えない。じゃあ何が悪いのか……という映画でした。


クロッシング

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『イコライザー』のアントワン・フークワ監督、『プリデスティネーション』のイーサン・ホーク主演の刑事サスペンス!定年目前のベテラン警官、貧困に苦しむ麻薬捜査官、仕事に息づまる潜入捜査官。全く接点の無かった3人が、ある殺人事件をきっかけに奇妙で危険な繋がりを見せ始める。

3人の警察官が善悪の縁をウロウロしながら仕事をして、その運命が交わる……という感じの警察映画。

3本のオムニバス映画に近くて「話が交わる」という感じではない。警察官のお話が独立していて、それぞれ面白い。リアルな警察官生活が描かれていて、アメリカの警察が抱える問題みたいなのが見えてくる。

全体として盛り上がりに欠け、淡々と進んでいく印象なので派手な警察物を期待していると面白くないかも。勧善懲悪でもなく後味もあまり良い映画じゃない。人物描写に優れた映画。

これと言って際立った見どころがないけど、アメリカの警察物が好きな人なら要チェック作品。

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原題は「Brooklyn's Finest」で、意味は「ブルックリンの警官(達)」。邦題は三人のお話が交差するという意味だろう。でもそんなに交差しないよね?クソ邦題だと思う。

警察官が三者三様で、なおかつリアルなダメさを抱えていて良かった。サルは…本当にダメな奴だし警察やめて他の仕事にした方が良いと思うけど、悪い奴ではなく同情してしまう。アメリカは特にお金がないと厳しい国だし。

エディ(リチャード・ギア)は本当に残念な人物で、同情というより見ているだけで哀しみに包まれる。