映画ノ壺

インク - Ink

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小さな女の子を中心に、現実の世界に対して干渉する2つの勢力の戦いを描いたファンタジー作品。

独特の世界観があり、そのビジュアル的な表現も含めて非常に面白い。映像や音楽、アクションなども(予算の割には)質が高く、結末も綺麗にまとまっている。全体を通して雰囲気の良い映画。

恐らくかなり低予算なのであろう事が分かる部分が結構あって、よく見ると安っぽい。前半は展開が遅いというか飛び飛びでわかりづらくダレやすい。最後まで見ても謎が残る部分が結構ある。そういった面など含めて惜しい作品で、コレを名作といっておすすめ出来るかというとちょっと微妙なところ。

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この映画は低予算のインディーズ映画で広告など殆どしていなかったところ、BitTorrentで違法アップロードされて人気が広まり有名になった作品らしい。監督は喜んでいるんだとか。インディーズ映画は収益モデルを変えた方が良い時代なのかもしれない。

セブンス・サン 魔使いの弟子

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「魔法使い」ではなく「魔使い」が主役の、完全王道ファンタジー。ロード・オブ・ザ・リングやハリポタの劣化版ポジション。

完全王道展開のド直球映画。この手の映画は資金力や監督力などでストレートに殴るタイプで、この映画は「程々の力」といったところ。ロード・オブ・ザ・リング程ではないものの、そこそこ満足感が得られる程度で一応お金かけてる感があり、満足感もそこそこ得られる。

「魔使い」は悪魔使いとかそういうのではなく、魔物と戦う的な意味らしい。

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もっとお金をふんだんにつぎ込んで、3時間映画くらいになってれば良かったのかも。詰め込まれた要素も展開もありきたりで★4はつけすぎなんだけど真正面からやってて偉いと思うので評価を上げた。

原作付き映画らしく、原作ファンからは不評。設定が盛り込まれ過ぎな感じがしたり「出てきただけで活かされてない設定」が見受けられるのはそのためと思われる。ただ、見て分からない事が出てくる様な難しい感じではないので、期待しすぎなければ楽しく観られるのでは。

「魔使い」ってなんだよ、と思ったら原題は「The Spook's Apprentice」でクソ邦題案件だった。Spookは「奇人/変人」の意味と思われ、その方が映画の内容とも合致する。ただ「変人の弟子」とするのもアレなので「隠者の弟子」とか「退魔士の弟子」辺りじゃないだろうか。魔使いじゃ悪者側っぽく見えるし多くの人が「魔法使いの弟子」と勘違いする。小説版のタイトルに倣っただけだとは思うけど…

A.I. Artificial Intelligence

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アンドロイドの少年が人間になろうと旅するSF映画。結末は意外。

途中まではままありがちな感じの展開だなと思っていたけど、後半でだいぶ変わってきて最後は予想外。

ロボット視点を通して愛や人間が描かれている。あまり美しい描かれ方ではなく「人間ってクソだな」とよく分かるので実に良い。

ジュード・ロウがイケメン役で出てくる。主役はシックスセンスの子。

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最後に宇宙人が出てきたのは、本当に「おお、なんじゃこれ……」となった。彼らは人類が残したロボットの末裔で、創造主たる人類を調査しているらしい。

監督がキューブリックからスピルバーグに引き継がれたらしくアイノコ感があり、映画的にはスピルバーグっぽいのに展開はキューブリックっぽさがあり、その辺りはあまりマッチしていない感じがある。キューブリックが監督やってればもっと良かっただろうなぁ、と思ってしまった。

ロボットが人間からぞんざいに扱われたり破壊ショーみたいなのが行われる、という作品は他にもあるけど、この作品での描かれ方はひときわエグい感じがする。

ラストの終わり方も、スッキリ気持ち良いものではないし、映画を観てから色々考えてしまった。

アップサイドダウン 重力の恋人

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映像の美しいSF風恋愛映画。未来モノではない。

コロニーの様に空の上に反対向きの世界があるという設定で、しかも互いの世界のモノが触れ合ってしばらくすると発火してしまうという面白い世界観……なんだけど、そこら辺の設定はガバガバ感があるし、世界描写はツッコミどころが多い。SFとして見ると「雑すぎでしょ」という感想になってしまう。恋愛映画として見るモノなんだと思う。

設定はともかく世界の描写は非常に美しい。フランスとカナダの共同制作なんだとか。綺麗な映像と、恋愛冒険譚っていう意味ではよく出来てるのかもしれない。恋愛映画にはあんまり興味ないけど綺麗だったので★3。

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基本世界観であるところの「互いの世界のものが触れると発熱発火する」という部分が、単なる舞台背景なので科学的な説明などないため「それはどうなの」みたいに思ってしまう。

飲食物とかヤバいんじゃないの??とか。なまじSFっぽいから気になるので、完全にファンタジー世界とかにして魔法の影響とかにしてしまった方が良かったのではという気がする。

ベオウルフ

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武器と音楽がイカすロステク・ファンタジー・アクションB級映画。かっこいい主人公が怪物とかっこよく戦う感じ。

舞台は中世ヨーロッパ風なんだけど機械とかがあって時代不詳。ロステク的世界観っぽい。登場する武器も謎の機械化がされていたり、とにかく特殊な形状で面白い。主人公の格好とかストーリー展開とか全体的に「ゲームっぽい」という感じ。それもファミコン時代のゲームくらいの雰囲気。

ストーリーはあって無いようなレベルだし、肝心のアクションはどこかショボい。セットはスチームパンクっぽくて良い雰囲気を醸し出しているけど、安い。CGやSFXは見るだにショボい。アクションもショボい。

「どう考えてもクソ映画」としか言いようがないと思うんだけど、好き。

アホなB級映画にツッコミを入れつつ楽しめる人は是非!

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中世イギリスで書かれた英雄叙事詩『ベオウルフ』を、舞台を未来に移して描いたSF・アクション・ファンタジー

という事らしい。やっぱロステクSFみたい。

雰囲気は好きなんだけどあまりにもショボい部分が多いのは残念。ちゃんとしてればもっと良い映画になりそうなのに。