PUSH 光と闇の能力者
ネタバレなし感想
クリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング主演のSFエスパー・アクション!第二次世界大戦時より国家に育成されてきたといわれる特殊能力者の一人・ニックは、身を隠して生きていたある日、政府機関から逃げ出した女性を探す依頼をされる。しかしそれは命を脅かす危険な任務だった。
超能力バトル系のサイキックSFアクション映画。ダコタ・ファニングが可愛い。
基本的なエスパーパターンである「念動力」「透視」「未来予知」「サイコメトリー」辺りが出てきて、主に敵側と主人公側に別れてそれぞれの能力を使ってアレやコレやと戦ったり出し抜きあったりする。ダコタ・ファニングが未来予知する少女役で可愛い。
登場人物達が個性豊かで、それぞれの能力をどう生かしていくかが描かれている、いわゆる能力者モノの映画。
派手なアクションあり、ミステリー要素あり、サスペンスありでごった煮な感じ。ストーリーはやや入り組んだ風の展開を見せるものの、よく考えると破綻してそうなのでアクション映画として観ると良いと思う。
ダコタ・ファニングが14歳で、天才子役っぷりを遺憾なく発揮している。可愛い。
ネタバレあり感想
原題は「PUSH」で、作中の超能力名。邦題は「光と闇の能力者」とかいうのを付け足してるだけなんだけど、あまりにもダサい。クソ邦題案件。どこから光と闇が出てきたんだ?
全体的に映像が綺麗だな、と思った。色使いが良い。
制作費は3800万ドル、だいたい40億円くらいだから微妙な予算の映画。
能力バトル部分が意外とよくできていた。中国ヤクザの下っ端みたいなのが超音波みたいなので攻撃するシーンとか、主人公が敵の念動力者と念動力バトルするところとか。ちょっとマンガっぽいかな?
ストーリー的にはちょっと複雑な部分があるけど、そんなに考えなくても分かるように作られていたというか、よく考えるとおかしな点が結構ある。脚本が一番微妙な点かもしれない。
あと、醤油注射すると死ぬかもしれないので「それはイカンぞ」って思ったりした。
ともあれダコタ・ファニングの演技が良くて可愛いのでヨシ。
サイコパス 地下戦慄
ネタバレなし感想
「The OC」シリーズのミーシャ・バートン主演!偶然居合わせた倉庫内で、暗闇に潜む"何か"に親友を殺された女性。逃げ場も出口も見失った状況下で、不条理な恐怖が迫り来る!犠牲者が続出するこの倉庫内には、一体何が隠され何が潜んでいたのか―!?絶体絶命のサスペンス・スリラー!!
巨大な貸倉庫施設の中で怪物に追い回されたりする感じの激安B級映画。
ずっと倉庫内(個別の倉庫ドアが並ぶ廊下)をウロウロする映画で「制作費を節約してるな~」という感じ。この手の制作費節約としてはCUBEなんかが似たような事をしているけど、CUBEが部屋の模様や色で工夫していたのに対して本作はずっと同じ倉庫風景なので、あんまり上手くない。終盤には地下道の様な雰囲気が良い場所も出てくるけど一瞬で終わる。
無駄なシーンが少なくて、サクサク人が死んだり襲われたりと展開が速い。映像的にも低予算にしてはよく出来ていて視聴しやすい。
ラストはちょっと意外な展開を見せつつも、一応の背景を説明して色々回収。なんとなく納得の終わり方。
B級ホラーにしてはよく出来ているので、ホラー好きなら観て欲しい。ゴアシーンとかもそこそこあるし、独特のグロ表現もあって良い。
ネタバレあり感想
原題は「The Hoarder」で、Hoarderは「溜め込むモノ」というような意味で、倉庫に物を溜め込んでいる人々と、真犯人である倉庫管理員の両方を指しているのかな。
邦題の「サイコパス」では真犯人がどういうタイプなのか想像できてしまうため、ネタバレクソ邦題に近いものの、序盤で結末を予測できる人は居ないと思われるのでギリギリセーフかな。
途中までは「怪物が何の脈絡もない感じだし、ちゃんと説明されるのかな…」と思っていたけど、まさか管理員が犯人(?)だったとは結構驚き。死んだように見せかける表現も上手く機能していた。「怪物なのに殺し方が人間っぽすぎるな?」と思っていたけど、伏線とは見事。
登場人物の行動はバカっぽいようでパニックホラーとしては割りとマシな感じもするし微妙。個々のキャラがあんまり掘り下げられてない感じがして、割りとあっさり死ぬもんだからその辺りは下手だなと思った。
ゴアシーンはボチボチという感じだけど、ホッチキスで口を留めてしまうというところが独特のグロ表現で良かった。しかもそれが序盤では「相手はモンスター」と思わせるトリックになっている所が上手い。
口元をアップで写してるシーンも多くて、特殊メイク頑張ったんだろうなと思った。。
犯人の動機みたいな部分に触れられてないのが残念。ジェフリー(怪物)は何で人を殺しまくってたのか謎だし、ステファン(倉庫管理員)が何であんな事をしていたのかも謎。まぁステファンについてはそういう趣味のキチガイだった、という事で済ますにしても、アレだけの施設を作ってバレずにずっとやってこれてる辺りはちょっと不自然すぎるかもしれない。
モーテル
ネタバレなし感想
車が故障し、やむなく人里離れたモーテルで一夜を明かすことになったデビッドとエイミー。部屋に入り、ふとテレビの上のビデオテープに目を留めたデビッド。それを何気なく再生してみると、何と映し出されたのはリアルな殺人が行われている衝撃的な映像だった。やがて彼は、観ているうちにある事実に気づく。それは、まさに今、自分たちが泊まっているこの部屋で撮影されているということに!いったい誰が?何のために!?今も回り続けるカメラを発見し、自分たちがそこから逃げなければ次の被害者になることを確信する。すべてを見張られている中、二人はこの密室から脱出することができるのか!!
スナッフフィルムが題材のヒルビリーホラー。
田舎のモーテルで殺人鬼たち襲われるという王道展開。スナッフフィルムという事でグログロのスプラッタ系かと思いきやそんな事はなく、割りと古き善きサスペンス・ホラーといった内容。それでいて飽きさせる事無く展開していくストーリー展開は秀逸。
シンプルであっさりしているが満足できる出来栄え。昔ながらの中華そばみたいな。
ネタバレあり感想
原題は「Vacancy」で意味は「空室」。
サスペンスホラーとしてよく仕上がっていて、出来栄えには納得なんだけど、今ひとつここが良いというポイントに欠ける。
スナッフフィルムが題材なのにあんまりスプラッターじゃなくて、フィルム作成に関する背景とかもあんまり明らかになってない辺りが残念。
相手が頭のおかしい殺人鬼ではなくて、ある種職業的な殺人犯達というのは、ホラーとしては怖さを下げる要因なのかなと思った。
ポルターガイスト(1982)
ネタバレなし感想
家の中に、何かがいる。幼いキャロル・アン・フリーリングは、異界の入り口に吸い込まれてしまう。少女の家族が次々と恐怖に見舞われる中、ハリウッドのホラー映画は新たな次元に突入した。
スティーヴン・スピルバーグ製作の健全ホラー。ポルターガイスト現象から始まるオカルトホラーと共に家族愛などを描く名作。
ホラーというよりファンタジーのような印象を受けた。ちょっと不思議で、ちょっと怖い(派手なシーンもあるよ)。
「ポルターガイストって物が動くだけでしょ?」と思ったら大間違いで、いろいろ怪奇現象が起こる。
霊の居る異界の描き方が良い。今見ると流石に古いなと思うけど、面白さは損なわれていないと思う。
ネタバレあり感想
霊能力者のキャラが濃すぎて印象に残ってる。
ポルターガイスト現象といっても描かれてる内容は幅広くて、霊的現象による怪奇現象でここまでやるのかー という。
ゾンビが出てくるのが古い映画だなぁという感じがした。感染系のゾンビではなく、いわゆる「死者復活」のゾンビで、このタイプのゾンビは最近見かけない。墓地における恐怖演出としては定番。
この映画のシリーズは制作関係者が死んだりしているというオカルト話がついている事で有名。
ポルターガイスト (2015)
ネタバレなし感想
郊外に格安物件の一軒家を見つけ、家族で越してきたエリックたち。心機一転、新たな生活をスタートさせるが、子供たちは次第に、家の中に潜む不気味な雰囲気を感じ取る。クローゼット、TV、天井裏……庭からは骨片のようなものが見つかる中、ある日、家にいたはずの幼いマディソンが忽然と姿を消してしまう。一体、この家では何が起こっているのか? おぞましい“秘密"を知った一家は、霊媒師に助けを求め、娘を取り戻すために決死の戦いを始める――。
ポルターガイスト(1982)のリメイク。殆どそのままリメイクしたような感じでまぁまぁ面白かった。オカルトミステリーホラーとしてよく出来ている。
家族愛をテーマに、ほどほどの怖さでポルターガイスト現象とその解決が描かれる。オカルト系が好きなら観て損はない。
ドローンとか出てくるのが現代風で新鮮な感じ。
ネタバレあり感想
異世界の描写がオカルトファンタジーな感じで好き。こんな所入ったらもう無理でしょ……
ドローンとかサーモグラフィーとかを使ってオカルト現象と対峙する感じのホラーはリアル感があって良い。オカルトだからオカルトで解決 ではなく、本当の出来事だからあらゆる手段で解決 みたいな。
制作にはサム・ライミ(The Evil Deadの人)が携わっている。