映画ノ壺

ゾンビ・アポカリプス

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ゾンビ紀元12年ー。ゾンビウィルスに冒された世界は、ゾンビが増殖する世界だった。その対抗策として、大国は全ての核兵器庫を爆破させ、大災害を引き起こした。土地の大部分は放射能で汚染され、人類の98%は死滅。ゾンビの数は、もはや計測不能な程に膨れ上がっている。

マッドマックスとゾンビを足して5で割ったような映画。

ポストアポカリプスにゾンビが合わされば二度美味しい!…かというとそうでもなく、何映画なのかがボヤけてしまうという感じ。

基本的にはマッドマックスっぽいお話がメインで、フレーバー的にゾンビ要素が入っている感じなので、マッドマックスっぽいB級映画が好きな人におすすめ。マッドマックスの中でもマッドマックス2っぽいやつ。

舞台設定といい展開といい映像といい、80~90年代くらいの映画の雰囲気なので、そういうのが好きな人にもおすすめかもしれない。

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原題は「ZOMBIE APOCALYPSE: REDEMPTION」で、邦題でサブタイトルが除去されているという珍しいケース。redemption「取り戻す」「贖罪」という意味らしい。

ゾンビの設定が活かされているようであまり活かされていないというか、放射能汚染みたいな世界背景に近い感じだった。○○+ゾンビ みたいな映画でこういう事になっているケースは結構多い。

ポストアポカリプスアクション映画としてどうかというと、世界観は結構よいと思った。マッドマックス2っぽい。好き。アクションも展開ものったりしている辺りが残念。

ゾンビモノとしては「歩くゾンビと走るゾンビが両方出てくる」というのがちょっとしたポイントだろうか(でも割りとある)。ゾンビ自体の質はそんなに悪くないと思ったけど、特筆するような点も無かった。赤子を引きずり出して食ってるゾンビが印象的だったくらい。

ロバートがエスケープ・フロム・L.A.の頃のカート・ラッセルっぽさがちょっとあったりして、全体的に懐かしい気持ちになる不思議な映画だった。


ニンジャ VS ミュータントゾンビーズ

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忍び寄る群れを、ぶったKILL!ドS級スーパーアクションX戦慄のホラー!ニンジャ同士の闘いに、ゾンビが襲い掛かる!ハリウッド大作VFXの鬼才が手掛けるハリウッド俳優陣の豪華共演作品!

ニンジャ+ゾンビ+ポストアポカリプスな感じのB級アクション映画。

ご存知のように、ニンジャは手から稲妻を出したり念動力で物を飛ばしたりできる。え?知らない?NARUTOを読め!

そんな最強ニンジャ達といえどゾンビと戦ったらどうなるか…!?というような映画だと思うでしょ?実際の所ニンジャ同士の内紛的なお話なので、ゾンビほとんど出てこない。邦題詐欺なのでコレは日本の配給会社が悪い。

そもそもお話という程のお話もない。もうお話については完全にクソ映画としか言いようがないお話なんだけどアクションは意外とちゃんとしてるし、映像もそう悪くない。CGを使った派手な戦闘と、KATANAや素手による割りとちゃんとした格闘アクションが豊富に出てくる。というかソレしかない。

とにかくニンジャがスーパーアクションするのが観たい!という人にはおすすめ。

ニンジャではなく忍者が見たい人、ゾンビ映画が観たい人は絶対にやめといた方がいい。

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原題は「Ninja Apocalypse」で、直訳するなら「終末のニンジャ」とかそんな感じだろうか。アポカリプスの意味自体は「黙示」で、特に破滅的終末に関する預言や預言書(最も有名なのがヨハネの黙示録)の事を指す。派生語として預言内容の終末そのものを指して使うこともある。

…で、邦題の「ニンジャ VS ミュータントゾンビーズ」は、これはイカンでしょ!というクソ邦題案件。映画はクソだけどこの邦題は内容を誤解させて観させようとする魂胆としか思えない。まぁこうでもしなければ日本では売れないだろうし仕方ないのかもしれない。


ゾンビ、何で出したのか分からん。


本当に、ただ出てきただけで何の説明もなかったね。まぁ他の設定についても殆ど説明みたいなの無かったので仕方ないのかもしれないけど、ゾンビ出さなくても何ら問題なく成立するとしか思えない。逆に居ないほうが良かったのでは……

ストーリーは本当にクソというか、小学生がちょっと考えましたくらいのお話なので逆に清々しい。ストーリーについては評価しなくてヨシ、くらいの勢いだと思う。

ニンジャ達が精神的にあまりにもポンコツだし、ストーリーはあまりにも酷すぎるのに対して、アクションは結構頑張ってるので異様に凄いように見える。アクションの凄さだけで★2つにしてしまった。

アクション以外があまりにもクソ映画だったわけだけど、なんとこの映画12日で撮影したらしい。それにしては凄い!とちょっと感心してしまった。


ダイアリー・オブ・ザ・デッド

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『ゾンビ』の故ジョージ・A・ロメロ監督がPOVに挑んだ異色ホラー!ホラー映画を撮影していた映画学科の学生たちの元に、ゾンビ出現のニュースが届く。遂に彼らの元にもゾンビが襲い掛かるが、ジェイソンは全てをカメラに収めようと使命に燃える中、学生たちは次々に犠牲になっていく...。

モキュメンタリー(POV)手法のロメロ・ゾンビ映画。

「何でカメラを手放さないで撮ってるんだ?」というモキュメンタリーホラーに付き物の違和感を、映画の主題として据えているため問題化していない。また、映画学科の生徒が本格的なカメラで撮った物を編集済みという設定なので「映像がブレブレで見づらい」というような問題も起きておらず、モキュメンタリーでありながら「でも映画ですよ」という割り切りを感じる作品。

内容はロメロ監督らしいゾンビ映画で、社会批判に満ちている。派手さはあまりないしっとりとしたゾンビ映画。

死人はノロいんだ、そんなに早く動いたら足 が もげる(作中セリフより)

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原題は「DIARY OF THE DEAD」でそのまま。制作費1000万ドルに対して興行収入は半分程度という残念な結果らしい。でも、ロメロ監督はこういう低予算映画のほうが良い感じがする。

モキュメンタリー・ホラーは個人的に「何でカメラを手放さないんだ」「画面が揺れて見づらい」「無駄シーン多すぎ」「完全リアルという設定なのにリアルじゃない点がある」といった不満があるが、この映画ではその不満点が解消されていると感じた。

「何でカメラを手放さないんだ?」については「何でだろう?」と映画の中で問う形になってる。映画の中でも疑問形にすれば、それは「映画構成のおかしい点」ではなくなる。作中ではそれなりに説明のヒントみたいな部分もあるから「何でだろうね?不思議だ、考えてみよう」というわけ。考えなきゃいけないのは観客側なのである。上手い!

「画面が揺れてみづらい」「無駄なシーンが多い」は個人撮影ビデオという設定にすると生じる問題で、なおかつ「単純に映画を観るのが苦痛になる要素」なので、排除するしかない。主人公が映画科の学生でカメラもちゃんとしている、しかも最終的に編集された映像 という事で排除してあるので問題なし。

モキュメンタリーホラーは「これは実際の映像です」という体にする事で「これは映画なのでオヤクソクですよ」という理屈が使えなくなるという問題がある。実際の映像なのにセットがショボかったり、役者の演技が不自然だったら「それはおかしい」という事になってしまう。本作ではこの点についてはちょっと曖昧なので、人によって受け取り方が違うかもしれないが個人的には「…とはいえ、映画ですよ」という作りに見えた。つまり「実際にあった事です」ではなく「実際にあった事風の映画です」という割り切りが感じ取れたので、映画的な演出や瑕疵についても気にならなかった。映像自体がいかにも映画的だし、セリフ等も飽くまで映画的。「モキュメンタリー」というのは「映画内の設定」という風にしか見えなかったし、それで良いと思う。

ゾンビ映画として何か革新的な所があるかというと特に無いと思うんだけど、これでこそロメロゾンビだという出来栄えだったので満足。


デッドウォーカー・インフェルノ

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人間が襲われる地獄から脱出しろ!!世界の映画祭で話題騒然!骨の髄まで喰い尽くす!トラウマ級の衝撃!楽しいキャンプ場が地獄の森へと変貌!襲い来るゾンビの大群を返り討ち!壮絶!爽快!華麗なゾンビハンティングを描くサバイバル・ホラー・アクション!!

ドイツ産のゾンビ映画。一応真面目な映画だと思うんだけど、全体的に笑える。

全体的には一応のまとまりがあって、納得のいく話になっている。なるほどドイツらしいゾンビ映画。

単なるゾンビ災害ではなく、何者かによって制御され、逃げられない状況に置かれている… というのが、ちょっと変わったポイント。ゾンビはメインではなく舞台装置といった感じになっている。

全体的にアクションが凄い。いくら何でもゾンビそこまで脆くないでしょ??っていうくらい凄い。ゴアシーンも結構派手にやってるので、とにかく画面的に飽きにくい。展開も早い。

登場人物もキャラが濃い。ドイツ人女性っぽいな!というヒロイン(?)が出てくる。あと登場人物が馬鹿しかいない。

派手なノリの、それでいてバカすぎないゾンビ映画が観たいな~という時におすすめ。

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原題は「Caedes」で、Google先生によるとラテン語で「殺戮/虐殺」の意味らしい。邦題は……もうゾンビ映画は邦題に期待してはダメだよねっていう感じ。

主人公達が強すぎてゾンビに対して無双状態に近いのに、馬鹿すぎて被害者が出るという感じなので、緊張感がない。主人公達自体に緊張感がなさすぎるんだと思う。というか主人公たちが脳筋すぎる。

ナチス+ゾンビ っていうのどっかで見た気がするやつだけど、特に融和してない感じがする。というか話の真相をナチスにしたせいで、ゾンビは本当に背景みたいになってしまった。アメリカ映画なら「えっ、何でナチス出てきた」ってなるくらい唐突だけど、ドイツ映画と言われると「それじゃー仕方ないわナチスだわ」と思ってしまう。

ベジタリアンゾンビがマスコットか何かみたいに扱われているのが面白かった。まぁ最後肉食ってたけどね。


コンテイジョン サバイバーズ

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謎のウィルスにより猛スピードで人食いゾンビへと感染する人々...逃げ場のない死の世界で、生存者達が生き残る術はあるのか!?人類がほぼ絶滅状態となった世界で、非感染者達の壮絶なゾンビ・サバイバルが始まる!人類を滅ぼす恐るべきゾンビ・ウィルスの正体が今、明かされる!

1分も見れば分かると思うけど、素人高校生が撮影したレベルのゾンビ映画。あまりにもレベルが低すぎ評価不能に近いZ級映画。

画質、カメラワーク、演技力、アクション、何から何まで全てが最低限のレベルに達していないという凄さ。

内容的にはゾンビで滅んだポストアポカリプス的な世界で無敵主人公がゾンビ/人間相手に無双する感じ。全体的にバイオハザード(ゲーム)っぽい。通常映画ではやらない、ゲームっぽい演出が多い。

こんな映像で1時間20分というのは苦行に近いモノで、おすすめできる相手は居ない。ゾンビ大好きB級どんと来いという人でも厳しいと思う。

強いて言えば出来の悪さを笑いながら観る目的なら使えると思う。友達と笑いながら観るか、実況動画のネタにするかといったところ。ツッコミどころは絶えない。

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2011年公開のドイツ映画で原題は「DEAD SURVIVORS」。邦題はコンテイジョンからのパクリでパッケージもパクリ。あまりにもクソ映画なので「死霊のタコ踊り」とかでも全然問題ないと思う。

よく見ると、頑張って真面目に撮ったんだなぁとも思える。しかし、あまりにもレベルが低すぎてダメだった……と。

役者のセリフ棒読みっぷりが酷いけど、リップシンクロしてない部分があるようなのでアフレコというか英語吹き替えが酷いとかなのかな。

棒読みも酷いけど演技も酷い。完全に素人のレベルじゃないだろうか。ゾンビ好きの普通の人が集まって作った映画とかなんだろうか?

アクションもあまりにも酷いんだけど、服とか靴とかを上手く使って骨が折れた表現してたりして、工夫が見られる(良いとは言っていない)。

オルガン弾くと隠し部屋の入り口が開くとか、バイオハザード(ゲーム)感が強い。ゲームってそのまま映像を映画にしたらクソだよねと昔から思ってたんだけど、それが正しい事が分かってよかった。