サラリーマン・バトル・ロワイアル
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生存率1/80!オフィスが戦場と化す衝撃のサバイバル・アクション! 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督が製作、『パラノーマル・アクティビティ』『スプリット』のブラムハウス・プロダクション作品!
「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをして貰います」
の会社版。バトロワアクション映画。
暇なサラリーマンの脳内妄想を映画化しました、みたいな作品。
大企業なので参加者が80人も居る。という事でものすごい速度で人が死んでいく事になる。
基本コンセプトはバトル・ロワイアルと同じわけだけど、銃とかが出てきてしまうし殺し方にはいまいち個性がない。ただスプラッタ的にはほどほど頑張ってる。
この手のホラーが好きな人ならあまり期待せずに観ると良いと思う。
ネタバレあり感想
原題は「The Belko Experiment」で、Belkoは作中舞台になっている会社名。直訳すると「ベルコの実験」という感じなので、結末が分かっちゃうじゃんという残念原題。しかも邦題はダサすぎるのでクソ邦題案件というダブルパンチ。
ビルの表が防犯外壁で覆われるシーンはジャッジ・ドレッドを彷彿とさせる。日本では考えられないけどコロンビアならあり得そうな気もする(偏見)。頭に追跡チップが埋め込まれて…という設定も、無理があるのかないのかわからなくなるコロンビアマジック。
バトル・ロワイアルみたいにサラリーマンが椅子とか消化器でバトる!みたいなのを期待していたのに、銃でガンガン殺していて残念だった。ラストがセロテープ撲殺なのはチョイ面白かったけど。
最初の「30人殺せ」のノルマが未達で、60人が爆死したのがちょっと意外だった……けど別に嬉しくはない。
主人公の行動がアホすぎて、全然感情移入できない。この手のアホはよく出てくるけど主人公っていうのはいただけない。
ラストの辺りの展開は正直読めたというか「他の映画で見たゾ」みたいな感じだった。嫌いじゃないけど。
ムーントラップ
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スペースシャトルは地球周回軌道を航行していた。 ある日、乗組員が巨大宇宙船を発見する。 そこにはエイリアンの遺体と月の巨大遺跡の存在を記すものが。それは、その後始まる恐怖体験の前ぶれにすぎなかった...。乗組員たちは恐るべき機械生命体と死闘をくり広げる...。
1989年のSF異星人ホラー映画。頭が悪い系ハリウッド映画。
予算が多かったとは思えないんだけど、展開としては一応王道的なハリウッド映画っぽい。
ツッコミどころしかないような映画なんだけど、ほどほど飽きずに観られる。展開はバカとしか言いようがない。
本来見せ所であると思われるエイリアンとの戦闘シーンであるとか、エイリアン船のシーンであるとかが全てショボい。お金がない。仕方がない。
B級映画らしい出来栄えなので、B級ホラーが好きなら観ても良いかも。SF好きが見たら発狂する危険がある。
エンドロール後演出が一応あるので、エンドロールに入ったら最後のあたりまで飛ばして観よう(だから何だ、程度の内容だけど)。
ネタバレあり感想
ショボいのは1988年だし仕方ないのかな……と思ったけど、スターウォーズ1作目(Ep4)が1977年で3作目(Ep6)が1983年なので、ちょっとフォロー不能だという事が判明した。どんだけ低予算だったんだ。
結局、月に居た人間や基地は何だったんだろうと思って調べたけど「月に人類が居た設定」みたいな事しか出てなくてよく分からなかった。まぁあんまり重要ではない事なんだと思う。
エイリアンが作ったロボットがショボいとか、あまりに動かなすぎでしょとか、SF設定があまりにも雑でしょとか色々思う所はあるけど「まぁハリウッドのバカ映画だから」で概ね片付く。
エンドロール前演出とエンドロール後演出で「実はまだ終わってないぜ」をやってて「定番だな~」と感心した。これぞB級ホラーだ。
モーガン・ブラザーズ
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オーストラリアの田舎道。モーガン・ブラザーズという肥料工場が経営難に陥っていた。このピンチを脱したのは、人間の死体を肥料にした新商品。そんな兄弟が、拾った死体をトラックで運んでいる途中にヒッチハイカーの若者を拾うことに。若者たちは兄弟の工場の正体を知り驚愕するが、時すでに遅し。彼らは兄弟から逃げることが出来るのだろうか?
殺人鬼兄弟に襲われるヒルビリー・ホラー(アメリカ南部田舎モノ)。若干コメディめいてる。もちろんB級映画。
人肉を肥料にすると凄く良い!と気づいた田舎者兄弟によって若者達が次々と殺されかけていく感じ。もはやこの設定の時点で若干ギャグめいている。
ホラーコメディーだと思うんだけど、一応全体的には真面目なホラー体裁に近いと思う。スプラッタ度合いはほどほどで、展開がノロノロしてる。恋愛要素もある。
ホラーコメディーが観たい人、ヒルビリーホラー好きの人は観てもいいかも。
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人肉が肥料に良いからって殺人するかよ っていうのがまずツッコミどころというかアメリカ南部の田舎をバカにしすぎではないだろうか。でもヒルビリーならあり得る(偏見)。
ウェスが薬でおかしくなってウロウロするシーンが面白いというかじれったいというか。
お兄さん役のアンガス・サンプソン氏、何か色んな映画で見かける気がする。顔にインパクトある。調べたら「インシディアス」に出てた
ミッシング・デイ
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『ワイルド・スピード』のアクション・スタッフ集結で贈るサスペンスアクション!プエルトリコの小さな街で、養女にしたばかりの娘ニーナが、スティーブンとシャノン夫婦のもとから忽然と姿を消してしまう。二人は決死の捜索の末、怪しい養子援助施設が隠し持つ危険な秘密にたどり着く。
養子縁組した夫婦が詐欺犯達とアレやコレやしてアクションする感じの映画。
前半20分くらい、ダラダラと日常が描写されてかったるいものの、そこから先はテンポよく進んでアクション映画としてはボチボチの佳作といった感じ。
特別これといって面白いわけではないけど、サスペンスアクションが好きなら観ても良いかも。あとジョン・キューザックがなかなか光ってるのでジョン・キューザック好きなら観てほしい。
中国・マレーシア・アメリカの合作らしい。
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原題は「Reclaim」で、意味は「再利用」「回収する」みたいな感じだけど、作中に登場する養子縁組詐欺の名称。
全体的に出来栄えは良いけど今ひとつコレといった魅力もないので、ジョン・キューザックの悪役ぶりが光る。
旦那が怪しい養子縁組に手を出した上に追加料金もホイホイ払っていたバカだと判明するが、本当にアホという感じで夫妻の先行きが不安になる。多分他の詐欺にも引っかかるタイプだ。
崖から車が落ちるシーン、多分CGなんだと思うけど車の動きに違和感がありすぎて超絶気になった。
ラストで子供が夫婦に銃を向けるシーン、それなりに犯人達に懐いていたという事なんだろうし、そうなると新しい親が前の親をぶち殺したみたいな話になるのでなかなかハードである。
こういう詐欺って実在するんだろうか。子供を使い回す必要性があんまり無さそうな気がするけど、子供の仕入れもそう簡単ではないという事だろうか。
パージ
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犯罪が激増し、刑務所は犯罪者であふれかえるアメリカ。政府は対策として年に1度、12時間だけ殺人を含むいかなる犯罪も認めることにする。警察は出動せず、病院は医療活動を行わない。人々は一夜だけ罪の意識を感じることなく過ごせるのだ。暴力と犯罪が横行する夜、ジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)の家に見知らぬ男が助けを求めにやってくる。
特殊な世界観下で殺人と裏切りに恐怖する感じのサバイバルホラー。
年に1度、12時間だけ殺人を含むいかなる犯罪も認めることにする「パージ」という仕組みが導入されたアメリカが舞台で、この世界設定が全てだと思う。コレが実に面白いし良い設定。
一方でホラー映画としては微妙で、この設定を活かしきれていない感じがした。あまりパージに関する説明的な映画ではなくて、単に殺人鬼達に家が襲撃される映画。
ラスト辺りの展開はまぁちょっと面白かったかな? でも終わり方は微妙。
この世界設定はかなり好きなので他の派生映画が増えて欲しい。
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パージの設定はとても面白い。もちろん荒唐無稽だし、中学生が考えそうな世界設定でもあるけど、真面目にやればホラーやアクション映画の背景設定としては機能すると思う。
本作が微妙なのは、パージの設定が面白いのに「単なる背景設定」としてしまった点だと思う。つまり、家の中に籠もって襲撃されるが外部に助けを求められない みたいな状況の説明として「パージ」がある状態。
ラストは「周辺住民が恨みと妬みでパージしてくる」という感じで一応パージの設定が生きていた気がする。
パージの設定自体は確かにすごく便利で、色んなシチュエーションにおける背景事情のカバーができると思う。警察や軍隊が助けに来ない理由として使える。
でも、パージでアメリカがどうなってしまうのか、まずそこが気になるからそこら辺をもっと描いて欲しいな~
……という事で、そういう方向に舵を切ったのが続編なので、パージの設定が面白いと思った人は続編も見てみよう。