モンスター・フィールド
ネタバレなし感想
Amazon
父親と話していたダニーは、家の外が騒がしいことに気付く。すると突然窓ガラスが割れ、父親が謎の生物に襲われてしまう!さらに何体もの怪物が家の中に侵入し、ダニーと弟のウィリアムに襲いかかってくるのだった。(c) 2014 miso film
デンマーク製の無難なモンスターパニック映画。
ところどころ雑な部分はあるものの、全体的にしっかりした作りになってる。モンスターも出しすぎず、出さなすぎず、という感じ。ただしあんまり怖くない。派手さもそんなにない。
悪い点は少ないんだけど、コレといって良い点もなく、佳作といった感じ。
無難なモンスターホラーを暇つぶしに観たい人におすすめ。終わり方もキチンとしている。
スポンサーリンク
ネタバレあり感想
原題は「Danny's dommedag」で、Google先生によると「ダニーの審判の日」という意味らしい。ダニーは主人公(兄)の名前で、映画内容によく合ってる。邦題もそう酷くはない。
モンスターの魅せ方がいかにもB級くさくて、きっとこれは最後までハッキリ出てこないんだろうなぁ と思ってたらハッキリ出てきてしまった。そしてやはりショボいCG だった。出さんほうが良かったやつ。
トースターに反射した姿とかは不気味で怖い感じで良かったと思う。それがまさかウーパールーパーみたいなやつとは……
一応お話としては「人間が温暖化を引き起こしたせいで生態系が変化して~」という事なんだと思う(冒頭の教師の話から)。ただ、その辺りは特に描かれてない、メインはダニーと弟の関係とかなんだろう。
父親を即座に諦める判断が的確で良かった。その割に母親を探しに出てしまう辺りがアレだけど。
「怪物は音に敏感」みたいな設定の割りに、音出しすぎじゃないの?みたいな気がする。
最後の毒ガス作戦も「決断早いな!」とか「猶予時間短すぎじゃないの!?」とか思った。これがアメリカなら「やっぱ米軍米政府は非情」というトコだと思うんだけど、デンマークはどんな感じなのか分からない。
ストーム・インパクト
ネタバレなし感想
Amazon
理科教師のジョーは、気象研究のスペシャリスト。ある日、街に巨大な隕石が墜落する。続いて街を破壊していく異常気象が発生。ボストンの市民たちは大パニックに。(C) 2013 Rock Storm Productions (Tftm3) Inc. All Rights Reserved
異常な竜巻が石をばら撒きながら暴れまわるチープなディザスタームービー。
開始5分で「あ、これアホな映画だ」となるものの、結構真面目に作ってある。ただし予算が無かったのか非常にチープで、安っぽすぎて笑ってしまう。お話も物凄く雑なので、雑なB級ホラー映画好きでないと厳しい。真面目な目で観てはダメなやつ。笑える。
「荒唐無稽」な災害タイプで、人々の対応含めあまりリアルではないためディザスタームービーとしては微妙なところ。
ホイホイ人が死ぬものの、緊張感に欠けるのでホラーというよりコメディに近い(一応、いたって真面目に作ってある)。
展開はご都合主義でツッコミどころ満載、CGはチープ、セットもチープ。そんなB級クソ映画だけど真面目に作ってあってそれなりに飽きずに観られる。
ツッコみながら笑って観たい人におすすめ。
スポンサーリンク
ネタバレあり感想
原題は「Stonados」 で、作中で登場した「Stone + Tornado = Stonado」 という造語の複数形。邦題もそう悪くないと思う。
まぁ、もう開始直後の女性が竜巻に引き込まれるところから既にギャグだよねコレ。
その後の黒人が隕石に潰される所も、コレは完全にギャグでやったとしか思えないんだけど、その後は真面目にディザスタームービーやってるので「もしかして真面目か……?」 と疑問。
降ってきた石で人間が綺麗に消滅するのが面白すぎる。予算が無いからなんだろうけど。
空から爆発する石が降ってくると分かったのに、主人公たちの無防備ふりと来たら…やっぱB級映画の主人公はこうじゃないと務まらないね。
割りと非常事態宣言モノなのに、海上局の対応しか出てこない辺り、予算の都合なんだろうけど不自然すぎる気がする。
ラストの5トン(TNT換算値と思われる)爆弾をランチャーで手動投擲しようっていうの、計画の時点で既にギャグなのに「発射できない→車に載せて突撃」というのは、これはもう完全に笑わしに来ていると思った。軍人呼ぶのが間に合わないとしても警察とかがやる所なのでは。
「爆発性のガスだから火をつければ一発で消滅、竜巻で火の気が吸収されるから……」という理屈なら、上陸した時点で可燃性物を吸い込んで自爆消滅しそうなものだけど、そこはやはり何トンかくらいの爆発力は必要だったという感じだろうか。
予算がないのに大作と同じ様なディザスタームービーの作り方した点に敬意を表しつつ、やはりディザスタームービーはお金掛けないとダメなんだねっていうのがよく分かった。
ニンジャ VS ミュータントゾンビーズ
ネタバレなし感想
Amazon
忍び寄る群れを、ぶったKILL!ドS級スーパーアクションX戦慄のホラー!ニンジャ同士の闘いに、ゾンビが襲い掛かる!ハリウッド大作VFXの鬼才が手掛けるハリウッド俳優陣の豪華共演作品!
ニンジャ+ゾンビ+ポストアポカリプスな感じのB級アクション映画。
ご存知のように、ニンジャは手から稲妻を出したり念動力で物を飛ばしたりできる。 え?知らない?NARUTOを読め!
そんな最強ニンジャ達といえどゾンビと戦ったらどうなるか…!?というような映画だと思うでしょ?実際の所ニンジャ同士の内紛的なお話なので、ゾンビほとんど出てこない 。邦題詐欺なのでコレは日本の配給会社が悪い。
そもそもお話という程のお話もない。もうお話については完全にクソ映画 としか言いようがないお話なんだけどアクションは意外とちゃんとしてる し、映像もそう悪くない。CGを使った派手な戦闘と、KATANAや素手による割りとちゃんとした格闘アクションが豊富に出てくる。というかソレしかない。
とにかくニンジャがスーパーアクションするのが観たい!という人にはおすすめ。
ニンジャではなく忍者が見たい人、ゾンビ映画が観たい人は絶対にやめといた方がいい。
スポンサーリンク
ネタバレあり感想
原題は「Ninja Apocalypse」 で、直訳するなら「終末のニンジャ」とかそんな感じだろうか。アポカリプスの意味自体は「黙示」で、特に破滅的終末に関する預言や預言書(最も有名なのがヨハネの黙示録)の事を指す。派生語として預言内容の終末そのものを指して使うこともある。
…で、邦題の「ニンジャ VS ミュータントゾンビーズ」 は、これはイカンでしょ! というクソ邦題案件 。映画はクソだけどこの邦題は内容を誤解させて観させようとする魂胆 としか思えない。まぁこうでもしなければ日本では売れないだろうし仕方ないのかもしれない。
ゾンビ、何で出したのか分からん。
本当に、ただ出てきただけで何の説明もなかったね。まぁ他の設定についても殆ど説明みたいなの無かったので仕方ないのかもしれないけど、ゾンビ出さなくても何ら問題なく成立するとしか思えない。逆に居ないほうが良かったのでは……
ストーリーは本当にクソ というか、小学生がちょっと考えましたくらいのお話なので逆に清々しい。ストーリーについては評価しなくてヨシ、くらいの勢いだと思う。
ニンジャ達が精神的にあまりにもポンコツだし、ストーリーはあまりにも酷すぎるのに対して、アクションは結構頑張ってるので異様に凄いように見える。アクションの凄さだけで★2つにしてしまった。
アクション以外があまりにもクソ映画だったわけだけど、なんとこの映画12日で撮影 したらしい。それにしては凄い!とちょっと感心してしまった。
クリミナル 2人の記憶を持つ男
ネタバレなし感想
Amazon
CIAロンドン支局のエージェント、ビルが重大な極秘任務の最中に死亡した。彼は米軍の核ミサイルさえも遠隔操作可能な恐るべきプログラムを開発した謎のハッカー、ダッチマンの居場所を知る唯一の人物だった。
記憶の移植を受けた死刑囚が主人公のスパイアクション映画。
記憶移植といいハッキングソフトといい荒唐無稽な感じなんだけど、まぁ勢いで乗り切ってる。割りと派手な映画。
常識知らずの極悪人の頭にCIAエージェントの記憶を移植したら、ちっとはマトモになるのでは?みたいなお話。
ケビン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズが主演。
キャストが豪華で映像も割りと派手、お話はちょい雑!そんな映画。
暇つぶしにどうぞ。
スポンサーリンク
ネタバレあり感想
原題は「CRIMINAL」で、意味は「犯罪者」。
CIAがポンコツすぎて酷い。CIAがもうちょっと優秀だったら事態収束してただろう。お話を回すアホの役割がCIAというのが残念すぎる。ハッキングで全米の兵器が自在に!というのは、何十年か前のハリウッド映画の感じでノスタルジック。
ラストは、ハッピーエンドっぽい雰囲気だけど「クソみたいな犯罪者がちょっと善意芽生えたからって無罪放免みたいな事でいいのか??」と思ってしまう。
人材としては「有能なCIAエージェントの記憶を持っていて、凶悪犯罪者のパワーが有る」という事でCIAエージェントにできれば有益という判断なのかもしれないけど……あのポンコツ局長の決断となると心配でしかない。
タイムシャッフル
ネタバレなし感想
Amazon
ハウスメイトのキャリーとフィン、ジャスパー。3人は偶然に、向いに住んでいた科学者が死亡しているのを発見する。部屋に立ち入り目にしたものは、壁一面に張り出された無数のポラロイド写真と、巨大なマシン。(C)2014 Veritas Productions, LLC
若者3人がたまたま見つけた「決まった時刻に未来を写す装置」 を中心に、未来と過去に翻弄されるSF映画。
設定としてはSFなんだけど「少し不思議」 の方のSFに近い。科学的な要素はあまりなくて、舞台装置としてサイエンスフィクションが登場するという形。装置の原理とかはあんまり説明されない。
基本的に自宅の中だけで話が進行する ので画面的には変化に乏しいものの、話の展開は早くて色々起こるため飽きずに見られる。派手な映画を期待するとダメ かも。でも低予算映画とは思えない面白さ。
「もし明日の事が分かるならどうするか」というありがちなネタだけど、登場人物たちの行動が割りと自然で違和感がない。
世にも奇妙な物語の豪華版くらいの感覚で観ると良いと思う。「時間モノ」 なので、伏線とかが重要になってくるから結構ちゃんと観てないといけない。集中できるときにどうぞ。
スポンサーリンク
ネタバレあり感想
原題は「TIME LAPSE」 で、カメラを固定して定期的にシャッターを切るような技法の事をこう呼ぶ。邦題はこれ核心部の事を指してるのでは……そうだとするとネタバレクソ邦題案件 だけど、まぁこのタイトルだけではわからないか。
すぐ賭けでお金儲けしようとする点が自然で良いなと思った。この手の設定だと何故かそういう事しようとしない事多いけど、もし自分が同じ状況になったら皆絶対お金儲けする でしょ!
ラストは「未来は変えられなかった」 で終わり。ちょっと分かりにくいようなので以下解説。
キャリー(クソ女)は未来の自分から受け取ったメッセージに従ってジャスパー(クズ男)を殺すために、黄色テープが貼られた写真と一ヶ月前の浮気写真を入れ替えた。ジャスパー死後に「未来が変わった」と嘘をついて写真を入れ替え 直した。フィンは未来が変わった(浮気の写真が消えたため)と思ったものの、未来が変わったのに過去の写真(ベゼリデスのポケットから出てきた2周間前のやつ)のキャンバスに「変わった後の未来の写真」と同じものが描かれている事から「未来が変わったわけではない≒写真が入れ替えられている」 という事に勘付き、キッチンで怪しい行動を取るキャリーを発見。さらに窓際で「午前8時の指示撮影」 をしているキャリーを見つけとっちめる。
キャリーは装置を壊そうとするフィンに「今から過去に指示を出せば写真も見つけず不幸を避けられる」 と言っていて、これは浮気写真を見つけてジャスパーを殺す事なのかと思ったけど、張り出したのは「DON'T GET CAUGHT AT WINDOW(窓際で見つかるな)」で、これは窓際で「午前8時の指示撮影」をしている所を見つかるな という意味。つまりそこからやり直せばフィンにはバレずフィンを殺すこともなく、二人で幸せな未来へ、というつもりだったんだと思われる。二人のためにジャスパーは死んでよし 、という本当にクソ女 的な思考。
結局最後どうなったかは、ベゼリデスが2周間前に撮ってフィンが「いつの写真なんだ?」と言っていた、部屋に「DO NOT CROSS」の黄色テープが貼られた写真。キャリーが警察に捕まり、事件現場として封鎖された午後8時の写真というわけ。
金に目がくらんでホイホイ殺人に走ってしまうジャスパーがクソ野郎と見せかけて、その更に上を行くクソ女っぷりをキャリーが見せるという結末で面白かった。
ベゼリデスの死因が判明した事と、キャリーが写真を入れ替えた事から「未来は変えられる」という雰囲気になるけど、結局変えられずに終わっている。
何でキャリーは変えられると思っているのか?というと、キャリーはずっと「午前8時の指示」を出す事で過去をコントロールしてきたので「過去を変えられる」と強く思っているから。「未来写真と違う状態になると死ぬかも」もキャリーが言い始めた話で、これはキャリーが写真を使ってジャスパーとフィンを操作するために考えた設定と思われる(それも多分翌日の自分から指示を受けてやってる)。
まぁ黒幕はクソ女でした という事なんだけど、フィンを殺したのは「無かった事にできる」と思っての事なんだろうから、悲劇ではある。