デッドウォーカー・インフェルノ
ネタバレなし感想
人間が襲われる地獄から脱出しろ!!世界の映画祭で話題騒然!骨の髄まで喰い尽くす!トラウマ級の衝撃!楽しいキャンプ場が地獄の森へと変貌!襲い来るゾンビの大群を返り討ち!壮絶!爽快!華麗なゾンビハンティングを描くサバイバル・ホラー・アクション!!
ドイツ産のゾンビ映画。一応真面目な映画だと思うんだけど、全体的に笑える。
全体的には一応のまとまりがあって、納得のいく話になっている。なるほどドイツらしいゾンビ映画。
単なるゾンビ災害ではなく、何者かによって制御され、逃げられない状況に置かれている… というのが、ちょっと変わったポイント。ゾンビはメインではなく舞台装置といった感じになっている。
全体的にアクションが凄い。いくら何でもゾンビそこまで脆くないでしょ??っていうくらい凄い。ゴアシーンも結構派手にやってるので、とにかく画面的に飽きにくい。展開も早い。
登場人物もキャラが濃い。ドイツ人女性っぽいな!というヒロイン(?)が出てくる。あと登場人物が馬鹿しかいない。
派手なノリの、それでいてバカすぎないゾンビ映画が観たいな~という時におすすめ。
ネタバレあり感想
原題は「Caedes」で、Google先生によるとラテン語で「殺戮/虐殺」の意味らしい。邦題は……もうゾンビ映画は邦題に期待してはダメだよねっていう感じ。
主人公達が強すぎてゾンビに対して無双状態に近いのに、馬鹿すぎて被害者が出るという感じなので、緊張感がない。主人公達自体に緊張感がなさすぎるんだと思う。というか主人公たちが脳筋すぎる。
ナチス+ゾンビ っていうのどっかで見た気がするやつだけど、特に融和してない感じがする。というか話の真相をナチスにしたせいで、ゾンビは本当に背景みたいになってしまった。アメリカ映画なら「えっ、何でナチス出てきた」ってなるくらい唐突だけど、ドイツ映画と言われると「それじゃー仕方ないわナチスだわ」と思ってしまう。
ベジタリアンゾンビがマスコットか何かみたいに扱われているのが面白かった。まぁ最後肉食ってたけどね。
パニック・マーケット
ネタバレなし感想
若手イケメン俳優ゼイヴィア・サミュエル主演!大洪水に飲み込まれた一軒のスーパーマーケットに閉じ込められた13人の生存者たち。そこには巨大な人喰いザメが一緒に流れ付いていた!地獄のスーパーマーケットからの脱出を求め、彼らの生命を賭けた挑戦が始まる!
真面目に作られたパニックホラーサメ映画。
津波で浸水したスーパーマーケットにサメが!と一言で作品内容の説明ができてしまうシンプルさ。手堅い作りでホラー映画としては佳作といった感じ。もちろんB級だけども。
サメ映画というとあまりにもなクソ映画ばかりなので、こうやって真面目に作られたサメホラーを見ると安心する。
サメホラーなだけでなく、災害ホラーという面もある。地震→津波 で、閉じ込められた人達が外に逃げ出そうとするお話とも言える。サメがその脱出をより困難にしている、という作り。
無難なホラー映画を見たい、ちゃんとしたサメホラーを見たいという人にはおすすめ。
グロシーンはそこそこあるので注意が必要。
ネタバレあり感想
原題は「BAIT」で意味は「エサ」。邦題は内容をわかりやすく表しているとは思うんだけど、せっかくの真面目なサメ映画がクソ映画っぽく見えてしまうのでクソ放題案件だと思う。
思ったより大勢生き残った。この手の映画は「最後は誰が生き残るんだ……!?」という感じで、2~3人くらいまで減っちゃう事が多い。ホラー映画としてはどうかと思う半面、災害映画としては「割りと皆生きて出られた」というハッピーエンドなのは、良いなと思った。
バカップルの彼氏が犬を囮に放り込んだのは面白かった。まぁそうするよね、的確な判断だと思う一方で、やはり動物を無下に扱うのは死亡フラグなわけで。やはり死んでしまった。
ラストでサメが出てくるの、怪物映画とかなら「まだ怪物の仲間が……!」みたいなシーンになるところだけど、海にサメが居るのは普通なので特にそういう意味にはなってない所がちょっと笑えた。
サメの強さがなんとも微妙で、強いような弱いような。特に死に方はアッサリしすぎというか、所詮ただの動物といった感じ。
色々ツッコミどころはあるけど、最後まで真面目なサメ映画をやっていたので細かい所はヨシとしたい。
7 WISH / セブン・ウィッシュ
ネタバレなし感想
17歳の少女がゴミとして捨てられていた中国製の箱と出会い、箱の力で7つの願いを叶えていくオカルトホラー。
7つの願いが叶う箱、願いの代償は…という言葉でほぼ説明できてしまうオカルトホラー。2017年のアメリカ映画。
もう大体どうなるか分かると思うんだけど、映画全体の質がそう悪くなく、人がポコポコ死ぬので割りと飽きずに観られる。
「次は一体誰が死ぬのか」「どんな死に方をするのか」にドキドキするタイプのホラーで、ファイナル・デスティネーションとかに近い。ただしゴアシーンは控えめ。
オカルト不思議系のドラマ1話分程度の内容だと思う。特に目新しい部分が一つもない映画。
可もなく不可もなくといった感じなので、この手のオカルト話が好きなら暇つぶしに見ても良いかもしれない。
ネタバレあり感想
原題は「Wish Upon」で「(嫌なモノなどを)他人に押し付けたいと思う」や「願い事をする」という意味があるらしい。「Wish Upon a Star」で「星に願いをかける」という様な使い方。邦題は「7つの願い」で内容そのまま。英語にして原題風を装ってる理由はよく分からない。
興行的にはやや失敗気味らしいものの、制作費が12億円程度のためギリギリ黒字のようだ。ただしレビューでは酷評されている。
ラストでタイムスリップするとは思わなかったというか「その効果は強すぎるのでは」と思ったんだけど、オカルト系ではたまにあるやつ。最後の最後までだいたい予想通りで、あんまり言うこともない。
この手のお話では「ラストの願いを上手く使って呪いを断ち切る」みたいなのが王道のグッドエンディングなわけだけど、結局最後まで主人公はちょっと間抜けだったという結末は、驚きも無いし嬉しくもないし、映画のラストとしてはちょっと不満が残る。30分ドラマのラストでやるような話。
死に方をもっと工夫してグログロスプラッターにしてあればちょっとは良かったかなと思うけど、この映画はライトな需要に応える感じのモノだろうし、難しいな。
シンク内蔵のゴミ粉砕機(?)に巻き込まれて死んだのはちょっと面白かった。アメリカの家あんな危険な装置があるんだ?
Stay
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ユアン・マクレガー&ナオミ・ワッツ2大スター競演。口外禁止、極限のサイコ・スリラーこの映画には謎がある。予告:「誕生日の夜に自殺する」。そして、彼は姿を消した。
自殺をほのめかす学生を主人公の精神科医が追っていくうちに、未来予知や不思議な出来事が色々起きてくるミステリー映画。
一体何が起こっているのか…を想像/考察しながら観ていくような映画だけど、その結末については納得いくかどうか評価が分かれると思う。
全体的に不思議な感じで、展開としては分からないシーンが続き過ぎでかったるく感じたり、飽きてしまったりするかもしれない。
雰囲気が良く映像の綺麗な映画。一回の視聴で把握し切るのが難しく、二回以上観たほうが良くて、何回か観てよく考えると面白い映画(…なので、一回目で気に入らないとクソ映画化する)。
個人的には結末含め気に入ったので★4にしたけど、おすすめ度はそんなに高くない。極低評価する人が居るのもわかる。ただ気にいるヒトはかなり気に入ると思う。心理学とかが好きな人にはおすすめ。
エンドロールも良く出来た映画なので、最後まで観て欲しい。
ネタバレあり感想
タイトルは原題と同じで「Stay」なんだけど、邦題は「ステイ」らしい。AmazonVideoでは「Stay」になっている。どちらにしろ同じ。
ラストシーンでサム達が「Stay~」と盛んに言っている。これは「死ぬな(留まれ)」という主旨の言葉で、タイトルはこの辺りからだろうか。
結局この映画は「走馬灯」のようなモノだったという事だと思う。事故で死ぬ寸前のヘンリーが見た幻影。その場に居たヒトや、起こった出来事に、事故に対する罪の意識などヘンリーの心理がが混ざり合って出来た世界。サムは現場に居合わせた医師でライラもたまたま居た看護師。
ある種の夢オチ的な映画で、ソレまでのミステリー的な展開について真面目に考えてしまった人は怒ったり呆れたりするかもしれない。
……とはいえ、冒頭のシーンや途中のセリフ等から、真実がどうなのかは早い段階で予測できてしまった。この結末も珍しいモノではないし。予測できた人の方が「多分そういう映画かな」と思って観るので、ラスト含め受け入れやすいのかも。
世界の描き方、その不思議さなどが実際の夢によく似ていると思った。普段、自分はかなり長い夢をよく見て記憶にも残っているんだけど、その感覚にかなり近い。逆に夢を普段見ない人は、この映画を見ても感覚的にピンとこないのかもしれない。
最後の真相からそれまでのシーンが全部繋がっている辺りが良く出来てるんだけど、一度の視聴で全部把握するのは多分無理なのでソコらへんが厳しいと思う。
80デイズ
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19世紀末、イングランド銀行に、泥棒ラウ・シンが侵入する。賊は軽業師のような身のこなしで脱出すると姿を消してしまう。ラウ・シンが身を隠したのが、空を飛ぶ夢にとりつかれた発明家フィリアス・フォッグ氏の屋敷だったことから、奇想天外な物語が始まる。
ジュール・ヴェルヌ作「八十日間世界一周」を元にしたファンタジー・アクション・コメディ映画。ジャッキー・チェンが主演。シュワルツネッガーやサモ・ハンも出てくる。
原作小説とはだいぶ内容が違うし、ジャッキー・チェンのアクションもいまいち。ストーリーも大雑把。アタマの悪い感じの映画。
ザ・娯楽映画という感じの作りで、何も考えずに観られる。展開も早いしビジュアル的にも派手で面白くしてあるから、飽きずに観られると思う。
スチームパンクっぽい発明品が色々登場するので、そういうのが好きな人は気にいるかも。
アタマの悪いお気楽映画を観たい人におすすめ。暇つぶしに最適。ファミリー映画。
ネタバレあり感想
原題は「Around the World in 80 Days」で「八十日間世界一周」だけど、邦題は「80デイズ」と何故かよく分からない事になっている。ただ、原題通りで出したら「原作と違うやんけ」という苦情が殺到しそうなので、そこら辺を配慮してこんなタイトルになったのかも。
制作費は120億円ほどらしく、そこそこお金をかけてあるし、一応映像からもそれが感じ取れた。
全体的に微妙な感じがしてしまうのは、メインとも言えるジャッキーのアクションにキレがないせいだろうか。撮影時は50歳だったらしいので仕方ないのかもしれないが。ストーリーもこまめに入ってる笑い要素も全てが二流というような印象だった。
興行的にも大失敗したらしく、まぁコレを映画館で観たいかって言われたらちょっと微妙だなとなるのは分かる。
原作の「八十日間世界一周」はとても面白いのでおすすめ。